海を想う
2026.10.15
私は酷く空っぽな人間だ。
そう感じる時、大抵海に行きたいと思う。
海は、私にとって特別だ。
10月のあの諦めの海は、とても心地よかった。
世界と区別されるべき私が、海に同化していけるような気がした。
海はすべてを満たして、それすらも海の一部にしてしまう。
だから、私は何者でもありたくないのかもしれない。
人間としてある責任や日常が、酷く恐ろしい。
空っぽなのに何もかもあるかのように振る舞っていることが、怖いのかもしれない。
でも、変わることも怖い。
だから私は、きっと海には行かないんだろう。