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主体性と思想


2026.04.27

奥村隆著『他者といる技法 ─コミュニケーションの社会学』において、『承認と葛藤の体系としての社会では、「主体」としての力が別の「主体」に承認されることにより存在証明されるが、別の主体は「主体」としての私を傷つける力も持っている。いつ承認が葛藤に転じるか分からない不安定な社会の中で、人は相互に「主体」を認めるために「思いやり」というシステムを考案し、互いに「面子に対する侵害が起こらなかったという"虚構"」を保ち、合意されていない「主体」に対してリップサービスを行うようになった。』的なことが書かれていて、解いてるときは腑に落ちない文章だな~と思ってたんだけど、今更ストンっと落ちた。

人間関係の葛藤はこれが本質だし、結局人の主体性を認める覚悟のないくせに「思いやり」と称して認めたふりをしてしまっている。

こんな無責任な承認をしておいて、人間が自立した主体として安定して生きられるはずがない。

根拠のない承認をされているからこそ、いつも葛藤の中にいて、その面子だけの承認は、むしろ主体を不安定にさせてしまっている。

この問題は無責任に承認し続けるのが問題なのであって、環境ゆえにともに過ごさなければいけない関係ならまだしも、自主的に接している友人同士なら、もう少し相手を承認することにおいて責任を持つべきだ。

少なくとも私はそうしたいと思っているし、そうされることで主体として安定できると思う。