解熱剤
2026.09.11
「散歩に行こう。」
そう決めたのは、半ば逃避行動のようなものだった。
朝から晩まで勉強をこなして終わっていく日々に、どこか閉塞感を感じていた。
近くの自販機でデカビタを買って、公園で飲み干す。
ここには何もない。
勉強をしようとしたって、そんな道具はない。
私は、自由だ。
そう思うと、ふと寒気がする。
解熱剤を飲んだ後の、あとは耐え忍ぶしかないような、そんな気がする。
これから私の人生はどうなっていくのだろうか。
無欲で、無価値な私が、何か見出せるだろうか。
考えてもキリのない話を終わらせるように、非日常に連れて行ってくれる『Opus』を聴いて、そのまま眠りにつきそうになる。
目が覚めたら私には目標があって、それを支えてくれる仲間がいて、そんな馬鹿なことを考えるだけだ。