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鏡には抱かないのに。


2025.08.11

自分のことが好きじゃないので、自分が自分でなくいれる瞬間というのをいつも求めている。

実在している自分という物質が、誰にも見られないような安全な場所にいて、綺麗なアバターを私だと思ってほしい。

ずっと何か、自分を隠せるものを求めているんだな。

アイコンやなんやら、印象を実在の肉体から遠ざけようとしている。

もしくは、概念だけ存在していればよい。

みんなと十分にコミュニケーションが取れるなら、物理的な身体は必要ないなと思ったこともある。

その擬似的な形態がネ友との関わり方だろうし。

とにかく現実の肉体的な自分が嫌いなんだな。

現実にいると、その肉体がなすべき発言をしようとしてしまう。

差別とかなんでもなく、その肉体の様々な属性を人は意識してしまう。

その姿で見られているから、その姿に合わせた言動を取ろうとして、つらくなってしまう。

それは暴力的に見える。

型にはまるようにそれを流し込んで、姿に合わない自分が出てこないようにまた流し込んで。

だから私はインターネットが好きだ。

誰も私の姿なんか知らない。

私の文字だけを人が信じる。

私はそれだけで生きていたかったのに、インターネットにいる人にも現実の姿があるなんて、嫌気が差す。

結局みんな現実に堂々と姿を見せて、インターネットと同じように話すんだ。

当たり前だけど、みな、広い意味でのルッキズムを持っている。

それは顔とか体型とかそういう話だけじゃなくて、年齢、性別、身長…もうとにかく全部。

人がみなそれに囚われているから、私もそれに囚われる。

長い長い言い訳だ。

自分の持つ肉体によってなされるべき言動に囚われてしまって、私らしくないなと思う。

そう言ってきたけれど、私の思考と一致している姿が分からない。

紫っぽいメンヘラみたいなことを何度か言われたことはあるけど、アイコンとかでそう刷り込まれてるだけなような気もする。

性格は寒色系のイメージはあるけれど、私の姿はなんか黄色っぽい気がする。

声も黄色っぽい、いやだなあ。

自分が分からなくても、理想はあって、それに近いような人の写真とか見ると、いいなあって思う。

それは憧憬だけど、性欲でもある気がする。

どうにもならない自己嫌悪と、周りへの静かな反抗と、その人への憧憬と、嫉妬と。

色々とどろどろした感情が混ざって、それが具体的な人物、二次元でも、それに向いてしまったら、それは性欲として現れてしまう気がするんだ。

正確に言うと、性欲が芽生えるのではなく、どうしようもない負の感情を解消するために、その感情を性欲へと置き換えてしまうのではないかと。

別に性欲じゃなくたっていい。

食欲だって、睡眠欲だって、ほんとにそれがしたくてしているというより、何か気持ちを抑めたくてそれをその欲求に変換するということもあるだろう。

この場合は、具体的に何をしたっていうことじゃない。

ただの憧れと嫉妬が、私の穢い自己嫌悪に混じって性欲に変えられてしまったら、誰かに性欲を向けてしまったら、それだけで凄く嫌だなと思うんだ。